かげろう 日記。 楽天ブックス: かげろう日記

かげろう日記

かげろう 日記

「三島由紀夫『みのもの月』論 : 堀辰雄『かげろふの日記』『文藝文化』との関わりから」 『同志社国文学』 57号 同志社大学国文学会、85-96頁、2002年12月。 水鶏 ( くいな )だって、わが家の戸を叩いたかと思うくらい近くを啼いてゆく。 留守居の者の文を急いで持ってきたのだった。 しかしまだ私がなかなか動きそうにもなかったので「よしよし、おれは先へ往くぞ。 それからすぐ日が暮れた。 そうしてこの間の晩の事をしきりにお言いわけなすって、「今宵こそと思ったから、 忌違 ( いみたが )えに皆が出かけると云うのを出して置いて、おれだけこちらへ急いでやって来た」などと仰ゃられていた。 それにしても、私がこうして居るところをこの間御覧なすって帰られたぎり、まだ一度も御消息さえおよこしにならないなんて、まあ、あの方は一体私がどんなになったならば、私の事をもお顧みになって下さるのだろうか。

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かげろう 日記

私の苦しみよりかいま少し余計に苦しんでいる事だろう」などと考えて、本当に私は胸のうちがすっぱりとした位だった。 作家データ 分類: 著者 作家名: 作家名読み: ほり たつお ローマ字表記: Hori, Tatsuo 生年: 1904-12-28 没年: 1953-05-28 人物について: 「」 底本データ 底本: 昭和文学全集 第6巻 出版社: 小学館 初版発行日: 1988(昭和63)年6月1日 入力に使用: 1988(昭和63)年6月1日初版第1刷 校正に使用: 1988(昭和63)年6月1日初版第1刷 底本の親本: 堀辰雄全集 第二巻 出版社: 筑摩書房 初版発行日: 1977(昭和52)年8月30日 工作員データ 入力: kompass 校正: 松永正敏 ファイル種別 圧縮 ファイル名(リンク) 文字集合/符号化方式 サイズ 初登録日 最終更新日 テキストファイル ルビあり zip JIS X 0208/ShiftJIS 27852 2004-02-27 2012-04-14 XHTMLファイル なし JIS X 0208/ShiftJIS 82052 2004-02-27 2012-04-14. このころいちじるしく感傷的になる。 ラメール(貫通)• 私はそれを貧ぼるように読んでしまうと、すぐ何でもないようにそれをそのまま打棄てて置いた。 又意地の悪い事にはそんな時にかぎってあの方がひょっくりお見えになったりする。 そんな或夜の明け方だった。 そのうちに兵衛佐もとうとうお諦めになったように、しばらくまた他の物語などし出されていたが、それももう途絶えがちで、夕方になると、お帰りになって往かれた。

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かげろう日記 (角川ホラー文庫)

かげろう 日記

この日記は、平安時代の女流文学が重要なテーマとした女性の立場を書いて先駆的な位置にあり、『源氏物語』もそのテーマを発展させたものということができる。 に任命されてへ下り、10年間ほど、受領として遠近の国々へ行っていた。 自分が死ぬことを分かっていない茜の日記を、輝樹はなかなか読み進められないが、 どんどん驚愕の内容になり、ついにはあり得ない事態が!! 今度はあの方も遠慮なさらずにずんずん御はいりになって入らっしゃるようなので、私は困って 几帳 ( きちょう )を引きよせて、その陰に身を隠しはしたけれど、もうどうにもならなかった。 相変らず「勘当は未だなのか。 やがて灯し頃となり、南面にいる私の妹のところへはこの頃通って来る男人がいた。

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蜻蛉日記

かげろう 日記

やがて作者は、家に帰らなくなった夫への嫉妬や、愛人女性に対する怒り、それでも変わらぬ息子への愛などを募らせていきます。 (私は)納得できず(おかしいと思って)、召し使いの者をつけて見させると、「町の小路にあるどこそこに、お止まりになりました。 夫婦と家族の物語を和歌で綴る、女流日記文学の最高峰、それが蜻蛉日記です。 大絶賛してオススメするほどではないけれど、サクッと読む分には良いかと思う。 自分に惚れた男の滑稽さを静かに笑いながらも、そのなかでもっとも熱心だった兼家と結婚しました。 そうしてとうとうその 儘 ( まま )、そんな 臥所 ( ふしど )でもない所で、私はその夜はまんじりともせずに過ごしてしまった。 その他 [ ] 2008年、から、日本語の原文からに直接翻訳された初めての完訳本が出版された。

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かげろう日記 吉村達也 角川ホラー文庫

かげろう 日記

まだそれが往きつかないだろうと思う時分に、あの方が往きちがいにお出になってしまった。 それで、こうやって私たちが人少なに住んでいた家は、誰も 取 ( と )り 繕 ( つくろ )ってくれるような者なんぞ居なかったので、次第次第に荒れまさって来るのを、私はただぼんやりと眺めながら、 漸 ( ようや )く成長して来る道綱一人を頼みにして、その日その日をはかなげに暮しているばかりだった。 私の後にも、小路の女、近江などの通い妻ができた。 ふと見ると、それはいつもあの方が朝ごとにお飲みなすっていた御薬が 檀紙 ( たとうがみ )の中に挿まれたままになって出て来たのだった。 それが一層せき立てるように私を西山へと急がせた。 kagerou-6120 こんばんは、かげろうです。

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蜻蛉日記

かげろう 日記

「高砂のをのへわたりに住まふとも しかさめぬべき目とは聞かぬを」 鹿の多い高砂の山に住んでいても、そんなふうに目が覚めるとは聞きません。 そうしてあの方との事で今の自分に残っているものと云ったら、不思議に心もちのいい、殆ど静かな感じのものばかりであった。 それにしても何をお考えちがいなすって入らっしゃるのでしょうか。 …… そんな雨がそのまま小止みなしに降りつづいているうちに、やがて灯ともし頃となった。 (いえ、分からないでしょう。

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かげろう 日記

私は物思いにふけり、「自分の死後は、道綱が、他には力にすべき人もいないのでさぞ世間にも出にくいだろう、それにこうして精進している自分と同じような粗末な物をばかり食べさせているので、この頃はよく喉にも通らぬらしいのを見るのが自分には辛くてしようがない」と考え続けながら、こんな辛い思いをし、また子供にまでそうさせて、こうして自分が気安くしているのかと思うと、遂にはその気安さそのものさえ自分を苦しめ出してきて、「ああ、私は一体どうしたらよいのであろうか」と思い悩んだ。 塗り 3. ホラーというか、怪談。 作者の藤原道綱の母は、男女の永遠のテーマともいえる嫉妬や、すれ違う愛への苦悩を、類まれなる文才で綴りました。 出版社内容情報 ある日、一年前に別れた元彼女の日記が届けられた。 それから2、3日後、道綱が返事の手紙をしきりにせびるので、しまいには道綱が可哀そうになり、何を書いたのやら自分でも思い出せないような事ばかりを書いて持たせてやった。

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